佐々木監督はメンバー発表の会見で、一人一人の名前を読み上げた。良くも悪くも“なじみ”の面々。驚きはなかった。「経験ある選手は安定感がある。連覇を逆算すれば彼女たちが必要」。澤も復帰し、偉業への挑戦をベテランに託した。

佐々木監督

 ここ2年は積極的に若手を招集してテストを重ねた。合格者はほとんどいなかった。主力が変わらない現実を会見で指摘された指揮官は、「理想的にはもう少し新たな選手、若い選手が入ればいいのかなと思った」と苦しい胸中を明かした。

 連覇への道は険しい。昨夏の男子ブラジルW杯では、2連覇を狙ったスペインが1次リーグで敗退した。主力が変わらず各国に対策を練られた。なでしこも同様の傾向が見られ、3月のアルガルベ・カップで9位に終わるなど苦戦している。

 佐々木監督は「戦い方を整理するには以前より時間はかからない」と、常連がそろう利点を分析した。さらに「新しい6人がパワーアップすることが、今までのチームを活気づける」とも。新戦力の爆発が、2連覇への大きな推進力になる。

全文を読む



<サッカー女子W杯>代表復帰の澤「少し泣きそうでした」

 男女史上初の6度目のワールドカップ(W杯)へ。1日に発表されたサッカーの女子W杯カナダ大会日本代表メンバーに、澤穂希(ほまれ)(36)=INAC神戸=が選ばれた。約1年ぶりの代表復帰に、なでしこジャパンのレジェンドは笑顔が絶えなかった。

澤

 「少し泣きそうでした」。神戸市内での記者会見でひときわ注目を浴びた澤は、本音をもらした。「正直、私自身、内心ドキドキしていた。みんながハグしてくれてうれしかった」

 けがなどもあり、昨年5月のアジア杯を最後に代表から外れていた。約3カ月前、W杯の前哨戦でもあるアルガルベ杯で復帰できなかった際には、「頑張ります、また」と短い言葉で決意を示した。離れていた間は、「一日一日無駄にせず大切に。サッカーをやれる喜びに感謝し、早寝、早起き、よくご飯を食べた」と当たり前のことをしてきたという。

 今季はリーグ戦全5試合フル出場して2得点と、初優勝した前回大会後、めまいやけがに苦しんだことを感じさせない。「想像以上に良い」と松田岳夫・INAC神戸監督も調子の良さを認める。

 澤不在の間、なでしこの佐々木則夫監督は規定で埋める必要のあったアジア大会以外、背番号「10」を空けていた。「女子サッカーの大きな選手が背負ってきた番号。W杯代表決定までは澤」

 コンディションも意欲も整えて再び手にした代表切符。その佐々木監督が会見で「チームの柱」と期待を示したと聞かされると、表情を引き締めてこう言った。「練習からみんなの背中を押せるように、チームが上に行けるように、自分が経験してきたことも伝えながらやれたらいいかな。とにかくプレーで見せるということだけだと思います」【福田智沙】

全文を読む



平均年齢27.7歳、前回経験者17名…佐々木監督は「連覇逆算」を強調

 日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督は1日、6月にカナダで開催される女子W杯に向けた代表メンバー23名を発表した。「途中から出てもハイパワーを出せる選手をテーマにした」と話した指揮官は、「僕自身は自信を持った選考が出来た。このメンバーで何とか結果を残したい」と力を込めた。

 平均年齢は27.7歳。FW高瀬愛実が負傷で選考外となるアクシデントはあったが、その他のメンバーは、ほぼ順当にメンバーに名を連ねた。しかし、前回大会経験者が17名とベテラン偏重の選考に報道陣からも心配の声が挙がった。

 だが、佐々木監督は「未来を見れば若手という選択肢もあったが、最終的には連覇を逆算して、全体的に戦える選手、ピッチ外でのバランスを考えた」と説明。「理想的には、もう少し新たな選手、若い選手がが構成の中に入ればとは思うが、この2年間チャンスを与えながらやってきたつもり。連覇ということを逆算すれば、こういったメンバー構成になった。(若い選手を)今のチームに溶け込ますには時間がかかるかなと思った」と強調した。

 ただ、「ベースというものはあるので、ピークに持っていくには時間的には問題ない」と話した指揮官も、若手選手の成長が戦力の底上げになることは理解している。「W杯を経験していないのは6名。この6名がパワーアップすることがチーム力を上げる上で必要になることは間違いない」と、“ラッキーガール”の登場を期待した。

全文を読む